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最近、職場でちょっとした言葉の行き違いでドタバタしたことがありました。ビジネス経験の浅い若い人、ビジネスマナーがちゃんとした仕事歴の長い人、年齢や経験、その人のその時の気持ちによって感じ方というのはそれぞれですよね。
どいういう風に伝えたら上手くいくんだろう? なんてそんなちょっとした悩みを抱えている中、たまたまついていたテレビから流れてきた
日常会話の中で、伝え方によって相手のリアクションが「NO」から「YES」に変わるテクニックがあるというものでした。
偶然見たテレビ番組だったのですが、そうれはもう引き込まれ見入ってしまったんですよ。
言い方ひとつ変えるだけで、人生が劇的に変わる?!というほどの 伝え方のコツ を今日はご紹介したいと思います。仕事の場面においてだけでなく、家庭内や友達・恋人関係なんかにも参考になること間違いなしですよ。
人生が変わる?!伝え方の法則
部下 :「すみません、部長。今日中と依頼されていた企画書、明日まで待ってもらえませんか?」
上司:「いや今日中と言ったら、今日中。ちゃんと仕上げてくるように。」
仕事上でありがちなシーンではないでしょうか? 実は、これには伝え方が大きく影響しているのです。
今話題を呼んでいるのが 「伝え方が9割」 という本。著者は「伝え方のプロ」佐々木圭一さん。
そんな佐々木さんが、人とのコミュニケーションで相手に「YES」と言わせるために必要なノウハウを 伝え方のコツ という形で紹介されていました。
「考えるな、感じろ」(燃えよドラゴン)
「最高でも金、最低でも金」(田村亮子選手)
「別れることがなければ、めぐり会うこともできない」(西洋のことわざ)
佐々木さんが心に響いたという言葉たち。これらには、ある共通点があるというのです。
考える ⇔ 感じる
最高 ⇔ 最低
別れる ⇔ めぐり会う
そう。すべて 正反対の言葉 が盛り込まれているのです。これが、心に響く言葉の一つの法則なのです。
告白の言葉も「あなたが好きです。」よりも
なーんて言われると、グッときませんか?
そこでまた思い出したのが、先日最終回を迎えたドラマ「陸王」。
老舗の足袋屋がランニングシューズの開発に奮闘し、これでもかというほどの商売の浮き沈みを描いた感動のドラマでした。
その中で、会社の身売りに反対する古株女子社員の一言。
私は、会社を売ることに賛成することは、絶対にない!絶対にない!!
とても強い気持ちを感じました。「私は、会社を売ることに反対です!」でもいいのに。この時私は、この正反対の言葉を盛り込むを思い出し、改めて感動したのです。
そこで、最初のシチュエーション1の伝え方もこんな風に変えてみるとどうでしょう。
部下 :「すみません、部長。今日提出の企画書なんですが、もう少しクオリティを上げたいんで、明日まで粘ることできませんか?」
上司:「よし、わかった。やってみろ。」
もちろん、いつでもなんでもこう上手くいくとは限りませんが。少なくとも、上司の印象は悪くないはずですよね?!
かつて私も、提出期限を延ばして欲しいと上長にお願いしたことがありました。「どうしてか?」と聞かれ、納得のいく理由が言えなかったのです。このやり取りを改めて見ると、良いイメージができる理由付け を言葉にすればよかったんだろうなぁ~と、そんな昔のことをふと思い出しました。
「手が空いてヒマならこの仕事をやってくれ」
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「この仕事は大事なので、他の人ではなく君に頼みたいんだ。」
これは、「認められたい欲」を駆り立てる切り口で、相手を認めた上で伝えることによって、相手も頑張ろうと思うので 仕事のクオリティも上がる。
ちょっと大げさな言い方のような気もしますが、伝え方一つで相手の気持ちもガラリと変わるというのです。
では、子育てや恋愛にも応用できる伝え方の例をもう少しご紹介しますね。
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伝え方のコツは「センス」ではなく「技術」
伝え方は センス と思われがちなのですが、実は 技術 なのです。誰であっても学ぶことができ、聞いてすぐに使える「伝え方の技術」があると佐々木さんは言います。
「イタリアンが大好き」「ゆっくり過ごしたい」と思っているお目当ての女性をデートに誘いたいとき・・・
☟
「びっくりするほど美味しくて、意外と穴場でゆったり食べられるパスタの店があるんだけど、この週末一緒に行かない?」
これですべてが上手くいくというわけではありませんが、あまり意識していない相手でも、こんな風に誘われたら「行ってみてもいいかな」と思うかもしれません。
レストランで食事の注文をしたとき・・・
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「出来たてをお持ちしますので5分ほどお待ちください」
こんな風に言うと、出来たてを食べるという相手側のメリットによって「待ってもいいかな~♪ 」と思えるようになります。
これらは、相手のメリットと一致するお願いを作る、「相手の好きなこと」をお願いの中に盛り込むという手法です。
このように、そのまま気持ちをストレートに伝えるよりも、いかに相手の頭の中を想像して話せるかということがポイントなのです。
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他にもまだあるYESに変える伝え方のコツ
選択肢を2つに絞ることで、相手は「どちらもイヤ」とは言いにくくなります。
☟
「今日のコンパ、他の人が来れなくても〇〇さんには来て欲しいんだ」
こう言われると、断れませんよね?!
ここまで見てきて、私はまた一つ昔のことを思い出しました。
私の父がよく言っていたことなのですが、「〇〇でいいわ」ではなく「〇〇がいい」と言えと。些細な言い回しなのですが、今思うと、父はそんな相手の気持ちをおもんばかることを教えてくれていたのでしょうね。
今でいうところの、「忖度」というやつでしょうか?!
そして最後にもうひとつ、 佐々木さんのノウハウに 「強いコトバをつくる技術」 というのもありました。とても印象に残ったので、ご紹介しておきますね。
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強いコトバをつくる「ナンバー法」
強いコトバとは、語気を荒げたりキツく言ったりすることではありません。印象に残る言葉を作る技術という意味で、紹介されていたのがこの 「ナンバー法」 です。
「3分クッキング」➡「短時間クッキング」
「世界七不思議」➡「世界の不思議あれこれ」
「101匹わんちゃん」➡「たくさんのワンちゃん」
「アベノミクスの3本の矢」➡「アベノミクスの大切な矢」
「天才とは1%のひらめきと99%の努力」➡「天才は少しのひらめきと多くの努力」
こんな風に表現が変わっていたら、記憶に残っていたでしょうか? そしてあることに気づきませんか?そうなんです!これらの数字は全て奇数なんです。
偶数よりも奇数のほうが、エッジが立っていて 人の記憶に残りやすいと言われています。
さいごに
仕事上でどうしたら上手く伝えられるかを悩んでいた時にたまたま見たテレビ。伝え方のプロ佐々木圭一さんが教える「伝え方のコツ」。
伝え方によって相手のリアクションがNOからYESに変わるテクニックがあるというものでした。
いかがでしたか?
- 正反対の言葉を盛り込む
- 相手の頭の中を想像して話す
- 「選択の自由」や「あなた限定」
- 強いコトバをつくる「ナンバー法」
仕事の場面でも役立ちそうですが、子育てにも使えそうなコツですね。
「ナンバー法」においては、佐々木さん自身の著書「伝え方が9割」が良い例なのだとか。
内容は、「伝え方が大切」 ということなのですが、それがタイトルだとしたら全くといっていいほど売れていなかったと言います。
余談ですが、著者の佐々木圭一さんは大手広告代理店でコピーライターをしていました。実はもともと伝えることが下手だったと言います。なのにコピーライターになった。当時のあだ名が「最もエコでないコピーライター(紙を無駄にする)」だったそうです。
そして、あるとき見つけたのがご紹介してきたこれらの 伝え方のコツ。この法則に従ってコピーを書くようになったら、次々に賞を取るなど人生が逆転したそうです。
この法則を世の中に伝えたいと思ったのが本を書いたきっかけだったとか。
伝え方一つで人生まで激変してしまうというのも、大胆な表現かもしれません。
けれども、コミュニケーション術のポイントとして学ぶべきことがたくさんありました。
気持ちが伝わらないと職場の若い人に手こずるよりも、相手の頭の中を少しでも想像して、相手の褒められたい欲を掻き立てるような伝え方をしなくちゃ、と。
明日から早速やってみるぞぉ~!!
これを読んでくださった皆さんも、仕事や家庭、子育てや友人・知人・恋人関係なんかにもぜひ大いに役立てていただければと思います。
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