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言葉を区切る意外な場所!そこじゃなくて、ここだった!!
先日、テレビを見ていたらある番組で、『句切る場所が意外な言葉』というのをやっていました。
内容は、私たちがいつも何気なく使っている言葉には
区切る場所
を間違って使っているものが結構あるというのです。
クイズ形式でいくつか紹介されていたのですが
え゛っ?!ここじゃなくて、そこっ?!
と、見て聞いてビックリ!の言葉が数々あったのです。
これって、知っていても知らなくても日常会話に問題はないのでしょう・・・だから人に話しても
・・・で?!
みたいな感じになっちゃうような些細なことなんですよね~。
でも、言葉好きの私はとても面白くて興味が湧いたので、今回ここでご紹介したいと思いました。
ちょっとした雑学としてご覧いただければ幸いです♪ (*^^)v
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句切る場所が意外な言葉
まず、テレビで紹介されていた言葉の一部です。句切る場所分かりますか?!(^_^)
- カメハメハ
- ヘリコプター
- 五里霧中
- 張本人
- 登竜門
これらは実は、意外な所で句切る言葉たちなんです。 では、正解を解説とともにご紹介しましょう。
カメハメハ
まずはハワイ好きの私がとても興味を持ったこの言葉。あの有名な漫画の架空の技ではないですが、私は「カメハメ・ハ~」 と句切るのだと思っていました。(^_^;)
カメハメハ大王は、ハワイ王国の初代国王となった人です。
「Ka(カ)=その」「mehameha(メハメハ)=孤独な、寂しい」ハワイ語ではこのような意味があるようです。孤独な人、静かな人、というようなことなのでしょうか。
ちなみに、ハワイにあるこのカメハメハ大王の像ですが、左手の槍は平和を象徴し、掲げた右手はハワイの繁栄を表しているそうです。
ヘリコプター
「ヘリ」と略すことがあるという言葉のイメージで、てっきり私は「ヘリ・コプター」 と句切るのだと思っていました。
ギリシャ語で「helic=らせん」+「opter=翼」という意味のある言葉を組み合わせた語なのだそうです。
あの国民的な漫画のひみつ道具 「タケコプター」 は、こういう語源的な意味では誤った派生語ということなのでしょうかね。おもしろいですネ!
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五里霧中
どうしてよいか分からなくなること、方角を迷う、というような意味で使われますが、もともとは、中国の後漢時代の故事に由来する言葉です。
中国に、五里四方に霧をおこす 「五里霧」 という術を持っていた張櫂(ちょうかい)という人がいました。張櫂は、人に会いたくないときには、この術を使って姿を隠したのです。
本来は、「五里霧」の中に自分の姿を消した、ということで、それが派生して「霧の中で周囲の様子が分からなくなって、迷う」という現在の意味のように使われるようになったのです。
張本人
張本・人 です。
悪事などを引き起こした原因となる人のことを指します。
これも私は、「本人」という言葉の前に「張」がついて、「張・本人」と思っていました。
この「張」をどういう意味で前についているのかというのは、さておき・・・なんですが。(苦笑)
その「張」ですが、これは弓や琴などの弦をゆるみなく引き締めることで、「張りめぐらす」といった意味あいを持っています。
そして「本」は根本のことです。「張本」 で物事を根本から張りめぐらす、つまり「物事を周到に準備する」「伏線を張る」という意味を持つとされていました。
それがやがて、悪事に対して用いられるようになり、現在使われているような「悪事などの原因を引き起こした人物、その本人」のことを意味するようになったのですね。
登竜門
登・竜門 です。
これももうお分かりかと思いますが (^_^;) 私は、「登竜」という出世や成功の「門」という風に思っていました。
本来は、「立身出世や成功の関門」という意味ではなく、「立身出世や成功のための関門を通ること」という意味だったのです。
それが、現在は「立身出世や成功の関門」そのものを指すことが多いようです。
中国には「竜門」という激流があり、その急流のふもとに集まってくる鯉は、決して「竜門」を登ることができないと言われていました。もし鯉がその「竜門」を登ることができたら、その鯉は竜になれるという言い伝えがありました。
漢の時代、李膺(りよう)という偉い官僚がいて、その人に認められた若い人は出世をすると言われていました。
その李膺に認められることを、竜門を登る鯉の言い伝えに例えて「登竜門」と呼んでいた、と中国の歴史書「後漢書」に記述が残されています。
ちなみに、日本では5月5日の子供の日に「鯉のぼり」を飾りますが、これはこの「竜門」の故事にちなんで飾るようになったと言われています。
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さいごに
先日、テレビのある番組で、>間違えて区切っている言葉が結構あるというのをやっていました。
「え゛っ?!ここじゃなくて、そこっ?!」という言葉が数々あったのです。
とても面白く興味が湧いたので、今回ご紹介しました。いかがでしたか?
ヘリコプター → ヘリコ・プター
五里霧中 → 五里霧・中
張本人 → 張本・人
登竜門 → 登・竜門
実は、こういう言葉のことを “ぎなた読み” というそうです。私も初めて知りました。
「弁慶がなぎなたを持って」 という文章、「弁慶が、なぎなたを持って」という本来読むべきところを「弁慶がな、ぎなたを持って」という風に区切りを誤って読んだということに由来します。
また、インターネットの普及によって、文字を書くことが少なくなり、キーボードで打つことによる誤変換も言葉の現代病と言えますよね。私もよくあります・・・。
意外な場所で句切る言葉は、探せばまだまだあるようです。そこにはいろいろな要因から成り立っている言葉があるものです。
これからは当たり前だという思い込みは捨て、そこにある奥深い意味ももっと知っていければなぁ~と改めて思いました。
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