星の王子様のあらすじを200文字で簡単にわかりやすく短く要約!大人にこそ読んでもらいたい物語

日常

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※この記事は2022年2月20日に更新されました。

サン=テグジュペリ の「星の王子様」って、ご存じですか?

誰もが一度は、聞いたこと・見たこと・読んだことがあると思うんです。

それほど、あまりにも有名な物語ですよね。

ところが、ちゃんとあらすじを言える人って意外と少ないんだとか。

内容が分かりづらく途中で挫折してしまったり、逆に子供向けの絵本程度に思われていたり、というのが原因なんだそうです。

実は私も、ちゃんとあらすじを言えない一人だったんですよね~。。。

先日、たまたま見ていたテレビ しくじり先生 で、オリラジの中田敦彦さんが『星の王子さまのあらすじ』について解説していました。

これが、とても感動もので。

独自の目線で分かりやすく解説され、改めて内容を知ることができたんですよ!!

2015年には  『リトルプリンス 星の王子様と私』 という映画化にもなったようです。

「星の王子様」の物語には、人生の教訓みたいなものが隠されていて・・・今更ながら素晴らしい物語だと気づきました。

そこで今回は、この「星の王子様」のあらすじを200文字で簡単にわかりやすく短く要約して、テレビで見た解説と合わせてご紹介したいと思います。

この内容を知ってもらうことで、若い頃に一度読んだことがあるという人も、また違った感動を得ることができると思います。

きっともう一度本を手に取って、読んでみたくなること間違いなし!ですよ。

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星の王子様のあらすじを200文字で簡単に

あまりにも有名なこの「星の王子様」が出版されたのは、70年以上も前の1943年。

世界200カ国以上の国と地域で翻訳出版され、販売総部数は1億5000万部以上といわれています。

こんなに愛されているのに、あらすじがよく分からない

私が持っている本の翻訳者も、あとがきにこう書いてらっしゃいます。

『星の王子さま』は、とても魅力的であってしかもなかなか捕らえがたい本だ。昔から何度も読んできたし、今回は翻訳までしたけれど、今もってこの印象は変わらない。何度繰り返して読んでも、読み終わった気がしない。

引用元:星の王子さま(集英社文庫)池澤夏樹(翻訳)

星の王子さま (集英社文庫)

まずは、そのあらすじを200文字で簡単にご紹介しましょう。

小さな1人乗りの飛行機で旅をしていたパイロット。

ある日エンジントラブルでサハラ砂漠に不時着してしまった。

そこで、一軒家より少し大きいくらいの小惑星B612から来たという王子様に出会う。

王子様はその小惑星でたった1本のバラの花を大切に育てながら暮らしていたが、バラと喧嘩をして飛び出してきてしまった。

そして、6つの惑星を旅したあとに、地球に辿り着いたという王子様の話をパイロットが聞いているという物語。

そうなんです。主人公は 王子様ではなくパイロット なのです。

そのパイロットが、エンジンの修理をしながら王子様の長い話を聞いているというストーリーなのです。

挫折のポイント

砂漠で不時着したというのに、訳の分からない小惑星から来たという人の話を聞いているどころじゃない。この話はいつ終わるんだ?とパイロットに感情移入してしまうと、途中で飽きてしまうのです。

とっても簡単なあらすじが分かったところで、次に王子様が話す地球に来る前に旅してきた 6つの惑星について。

これが、私がテレビを見て感動した、大人になった今だから分かる秘められた教訓 なんです!

では、王子様が回ったルートで順にご説明していきましょう。

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ひとりの王とのあらすじ

最初の惑星にいた王様がとのやり取りをあらすじにして200文字で簡単にまとめてみました。
最初の惑星にいた王様。
「王様の前であくびをするとは何事か!あくびの禁止を命ずる!」と、なんでも命令。
法律で裁く相手もいない狭い惑星で、
命令ばかりされて王子様はここを出ようとすると、王様は「裁く相手がいないなら、自分を裁けばよい。
自分を裁くのは他人を裁くより難しい。
正しく自分を裁ける者が本当の賢者だ。」と言う。
けれども王子様は、「自分を裁くのはどこでもできる。この惑星に居る必要はない。」と旅立った。
王様はなんでも命令し、命令に従わないと我慢できない、自分がすべてを支配した気になっているおとななのです。

うぬぼれ男とのあらすじ

2番目の惑星にいたうぬぼれ男とのあらすじを200文字でわかりやすく。
2番目の惑星で王子様が出会ったのは「うぬぼれ男」でした。
自分がこの星でいちばん美男子で、いちばんいい服を着て、いちばん金持ちで、いちばん頭がいいと思っているのです。
いつもだれかに褒められたくて、いつもだれかに感心されたくて、人の目ばかり気にしているうぬぼれ男。
人からの褒め言葉しか耳に入ってこないのです。
王子様は、「王様よりは面白そうだ」とは思ったものの、変わった大人だなあと思い、旅を続けたのです。

自分を褒めたたえる声しか耳に入らないうぬぼれ男・・・

つまり、このうぬぼれ男というのは、褒めたたえられることを望んでいるのに、実は褒めたたえられるようなことは何もしていないつまらないおとななのです。

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酒飲み男とのあらすじ

3番目の惑星の酒飲み男とのあらすじを200文字で短く簡単に。
3番目の惑星には、酒ばかり飲んでいる酒飲み男がいました。
なぜ酒を飲んでいるのかと聞けば、忘れたくて酒を飲んでいると言う。
気の毒に思った王子様が、何を忘れたいのかと聞けば、男は恥ずかしいことをと。
何が恥ずかしいの?と聞けば、毎日酒ばかりを飲んでいることが恥ずかしいのさ!と男はそう言って黙り込んでしまうのです。
王子様は、大人というのは本当に変わった人たちだなあ、と思いながらまた次の星へと旅立ちました。

王子様は彼を救いたいような気持で酒飲み男とこのやり取りをするのですが、結局はわけがわからなくなってこの星をあとにしてしまいます。

そう、この酒飲み男はやめようと思いながらもお酒を飲んでしまい、その自分の弱さを認めることができなくて、お酒に依存してしまうという悪循環に陥っている、意志の弱いおとななのです。

ビジネスマンとのあらすじ

4番目の惑星にいたビジネスマンとのあらすじを200文字で簡単に。
4番目の惑星にいたのはビジネスマンです。
その男はとても忙しそうで、くだらないことにかかわっている暇はないとばかりに顔も上げずに星の数を紙に書いている。
どうするのかと聞くと、数えてはまた数えなおす、重大な仕事だと。
そして星の数を数え、銀行に預けて運用するのだと言うのです。
面白くて素敵ではあるけれど、それが何の役に立っているのか、それほど大切なことには思えず、大人はやっぱり奇妙だと王子様は言いました。

王子様はこのビジネスマンとのやり取りで、目的がわからず悪循環に陥っているあの酒飲み男と似ているなぁ~と思ったのです。

そしてビジネスマンというのは、何のために仕事をし、何のために財産を得るのか・・・本当にわけがわからくなっているおとなでした。

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点灯夫とのあらすじ

5番目の惑星で出会った点灯夫とのあらすじを200文字でご紹介。
5つ目の惑星には、点灯夫がいました。
街灯を1本立て、点灯夫を1人置くだけの広さしかない、これまでのどの星よりも小さかった。
点灯夫は、家もなければ住人もいない小さなこの星で、街灯を頻繁につけたり消したりとても忙しそうにしている。
けれども、これまでの誰よりも滑稽でなく見えるのは、この人だけが自分以外のものの世話をしている。
そしてこの点灯夫とだったら友達になれたかも知れないなあ、と王子様は思ったのです。
この点灯夫は、いままで出会った支配屋の王様や、褒め言葉しか耳に入らないうぬぼれ男や、意思の弱い酒飲み男、わけの分からないビジネスマンたちの誰よりも自分以外のもののために忠実に仕事をしているのに、その誰にも理解してもらえない可哀想なおとななのでした。。。。

地理学者とのあらすじ

6番目の惑星で出会った地理学者とのあらすじを200文字でわかりやすくご紹介します。

前の惑星の10倍も大きかった6番目の惑星には、地理学者だという老紳士がいました。

地理学者はあちこち歩き回る暇はない、探検家が調べてきたことをノートに記録するのだと言います。

王子様はバラと喧嘩したことを相談したが、そんなものは知らない。

私は、1000年・2000年と続くそういう学問をしてるのだと言われてしまいます。

後悔した王子様は諦めて、次はどこを訪ねるのがいいか聞くと、地理学者は「地球」と答えた。

この地理学者は、自分はどこにも行かず、はかないものなども見ず、人任せで調べてきた事実だけを記録するという頭でっかちのおとななのです。

オリラジの中田敦さんは、王子様がこの6つの惑星で出会ったおとなたちは、人間が生きていく上において、溺れがちなものを表しているのではないか? というのです。

  1. ひとりの王・・・「権力」
  2. うぬぼれ男・・・「人気」
  3. 酒飲み男・・・「快楽」
  4. ビジネスマン・・・「財力」
  5. 点灯夫・・・「労働」
  6. 地理学者・・・「学問」

なるほどぉ~!!と私は、大人になった今だからこそ感心しました。

そして王子様は、地球へと降り立つのです。

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王子様が見た地球

王子様は、地球を見てこんな感想を持ちました。

111人の王様がいて(もちろん黒人の王様も忘れないようにして)、7000人の地理学者がいて、90万のビジネスマンと750万の酔っぱらい、3億1100万のうぬぼれ、つまりおよそ20億人の大人が住んでいる。

引用元:星の王子さま(集英社文庫)池澤夏樹(翻訳)

 

6つの惑星を回ってきて、変な人と出会った話をした王子様。

私たちも「変な人だな」「変わった人だな」と王子様と同じような気持ちで見ていましたよね? けれども、地球のあなたたちはその集まりだよと言っているのです。。。

思わず絶句です。

ファンタジーのようでありながら、鋭い視点を突いています。

実はこれがたくさんの人を魅了している理由なのではないでしょうか?

なかなかここまでの解釈をして読む人はいないでしょうが。

最後に、星の王子様といえば数々の名言が有名ですね。

では、簡単にご紹介しましょう。

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星の王子様にみる名言

王子様は地球で「キツネ」に出会います。

このキツネは、あらすじをよく知らないという人にも、とても有名ですよね。

実はこのキツネ、王子様を救うキャラクターだったのです。

自分の星のたった1本のバラと喧嘩をして飛び出してきてしまった王子様は、地球でたくさんのバラに出会います。

1本しかない特別なバラだと思っていた僕のバラは、どこにでもあるありふれたバラだということを知ってしまいます。

落ち込んだ王子様は、キツネに言われてもう一度バラを見に行きます。

そして、たくさんのバラを見て気づくのです。

あのバラだけが、僕の大切なバラなんだ!

「きみたちはきれいさ。でも空っぽだよ。誰もきみたちのためには死ねない。もちろん通りすがりの人はぼくのあのバラを見て、きみたちと同じだと考えるだろう。でも、あれはきみたちをぜんぶ合わせたよりもっと大事だ。なぜって、ぼくが水をやったのは他ならぬあの花だから。ぼくがガラスの鉢をかぶせてやったのはあの花だから。ついたてを立ててやったのはあの花だから。毛虫を退治してやったのはあの花だから。愚痴を言ったり、自慢したり、黙っちゃったりするのを聞いてやったのは、あの花だから。なぜって、あれがぼくの花だから。」

引用元:星の王子さま(集英社文庫)池澤夏樹(翻訳)

そこで、キツネは言います。

簡単なことなんだ・・・ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。

引用元:星の王子さま(集英社文庫)池澤夏樹(翻訳)

そしてここでもまた、しくじり先生での中田敦さんの解説です。

人は最初から運命の人と出会う訳ではないんだと。

一生をかけて大切にしながら過ごす時間がその人を「運命の人」にしていくんだ

「運命の人」というと恋人と捉えがちですが、夫婦、友人、親子・・・いろんな関係性に当てはまるんだと、私は実感しました。

そしてこのあと、パイロットは修理が完了します。

そして、いよいよパイロットと王子様にもお別れのときがやってくるのです。

ちょうど地球に来て1年がたち、王子様はバラのいる自分の星に帰ることにしました。

しかし、このまま帰るには王子様の体は重たいのです。

そこで王子様は毒蛇に噛まれることで自らの肉体を捨てて魂だけを帰らせようとしたのです。

このときのパイロットとの別れのセリフも名言なのです。

夜の空を見て、あの星の1つにぼくが住んでいて、そこでぼくが笑っている、ときみは考えるだろう。だからぜんぶの星が笑っているように思える。きみにとって星は笑うものだ!

引用元:星の王子さま(集英社文庫)池澤夏樹(翻訳)

亡くなった人を想うとき、夜空の星を見上げるというのは、ここから来たのでしょうかね?・・・・・

 

では、次にこの本の作者について少しご紹介したいと思います。

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作者 サン=テグジュペリについて

「星の王子様」は、作者はフランス人の作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリが1943年に発表した小説です。

サン=テグジュペリ自身もパイロットとして知られる人でした。

サン=テグジュペリは、第二次世界大戦中に偵察隊として召集されていて、ナチス・ドイツによる侵略でフランスが降伏したため、アメリカへと亡命しました。

「夜間飛行」「人間の土地」などの作品を書き上げ、すでに作家としてのキャリアを積んでいました。

あるときニューヨークの出版社から小説の依頼があり、サハラ砂漠に不時着したことがあるサン=テグジュペリはその経験をもとに、この「星の王子様」を書き上げました。

あたたかいストーリーながらどこか切なく、また、かわいらしい挿絵も作者のサン=テグジュペリ自身が書いたそうです。

原題は「Le Petit Prince」で直訳すると「小さな王子様」ですが、1943年の初版で「星の王子様」という題がつけられ、こちらが一般的に知られるようになりました。

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さいごに

たくさんの人が知っている「星の王子様」

これだけの知名度があるのに、あらすじがイマイチわからないという人も多いようです。

私も若い頃にこの物語を手にしたことがあり、名言 など大好きです。

でも、どんな話? と改めて聞かれると戸惑ってしまうんですよね。

今回は、そんな星の王子様のあらすじを200文字で簡単にわかりやすく短く要約してご紹介しました。

そして、そのあとの王子様の行動や名言などと一緒に。

いかがでしたか?

エンジントラブルでサハラ砂漠に不時着してしまったパイロット。
そこで、小惑星B612から来たという王子様に出会う。
王子様はその小惑星でたった1本のバラの花を大切に育てながら暮らしていたが、バラと喧嘩をして飛び出してきてしまった。
そして、変わった人たちが住んでいる6つの惑星を旅したあとに、私たちの地球に辿り着いたという長い話をパイロットが聞いているという物語。

名言のほうがとりわけ有名だったりしますが、簡単なあらすじから入っていくと、とてもストンと心の中に入ってきませんか?

6つの惑星の住人も、「なんだこれ?」というのが正直な感想でした。でも、この歳になってふたたび読み直してみたら、なるほど!の感心がいっぱいでした。

絵本とは思わずに、大人がこんなファンタジーなんて!と思わずに、もう一度手に取って読んでみてはいかがですか?

大人にこそ今読んでもらいたい物語だと私は思います。

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