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「潮騒」は三島由紀夫の代表作です。
彼の10作目の長編小説。
この小説があまりにも有名なのは、これまでに5度も映画化もされ
(私の記憶は三浦友和と山口百恵の「潮騒」です。)
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また最近ではNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の劇中でヒットした「潮騒のメモリー」も三島由紀夫「潮騒」のオマージュ作品ですね。
鳥羽の歌島(現在の神島)という小さな島を舞台に惹かれ合う若い漁師と海女が、たくさんの障害と困難を乗り越え成就する純愛ラブストーリー。
では、今回はその三島由紀夫の「潮騒」のあらすじをご紹介します!
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惹かれあう若い二人
貧しい家に生まれた漁師の若者・久保新治は、浜で砂浜にじっと座り西の海の空を見上げていた見知らぬ美しい少女に心を奪われてしまう。
少女は村の有力者で金持ちの娘・宮田初江。養女に出されていたが、跡取り息子の兄が死んだために島に呼び戻されたのだった。
18歳の今まで恋愛を知らなかった新治は、初江のことで頭がいっぱいになる。
監的哨跡※で偶然会ったり、新治が落とした給料袋を初江が拾ったり、灯台長の家で鉢合わせたり・・・何度かの偶然が重なるうちにお互い惹かれあう気持ちを実感する。
※監的哨跡・・・原文は「観的哨」
(旧陸軍が伊良湖岬から撃つ大砲の試射弾の弾着観測をしたコンクリート製の施設跡)
その火を飛び越して来い
雨で漁が休みの日に、監的哨跡で会う約束をした新治と初江。先に着いた新治が焚火の炎で暖かくなりウトウトと居眠りをしてしまい
ふと気が付くと、雨でぬれた肌着を脱いで乾かしていた裸の初江が居た。
裸を見られて恥ずかしくなった初江は、新治にも裸になるように言う。
そして、『その火を飛び越して来い。その火を飛び越して来たら』と言い、飛び越して来た新治と初江は抱き合う。
けれど、『今はいかん。私、あんたの嫁さんになることに決めたもの』という初江の言葉に二人は心から湧き上がる衝動を抑えた。
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親や周囲から受ける障害
それからは、初江の親にばれてしまったり、新治に気がある灯台長の娘に邪魔されたり、初江の入り婿になると吹聴していた有力者の息子に横やりをいれられたり、いろいろな障害が二人を引き離す。
けれど、けなげな二人を応援する新治の親方や漁師仲間、初江の海女の先輩たちに助けられ秘密裏に手紙の交換をして会えなくても気持ちを確かめ合っっていく二人。
やがて、台風に襲われた船を救った新治の活躍と海女たちの直談判により二人の結婚を許す初江の父。。。
涙のシーンですね。。。(:_;)
さいごに
三島由紀夫の名作「潮騒」のあらすじをご紹介しました。
どこにでもある?昔ながらの?べたなラブストーリーと言えばそれまでなのですが、私はこの小説は今も通じる人と人との繋がりやまじめに生きることの大切さなどを感じ取りました。
三島由紀夫作品をたくさん読んでいる訳ではないですが、一般的に知られている彼の哲学的な陰鬱なイメージからするととても彼から想像もできない作品だと思いました。
けれど、甘いイメージの作家さんが書くのではない彼が書くからこその純粋なラブストーリーが印象付けられるのかな、とも思いました。
だからこそ、今でもいまだに読み継がれている本なのではないでしょうか?
忘れかけていた何かを取り戻すために
ぜひ一読をおススメします!
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