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「せていただく」これって間違いなの?!
何気なくスマホでいろいろなページを閲覧していたときに、ふと目についたのが「させていただく」という表現についての記事。特に注意すべき言葉だと書いてありました。
え゛っ?!
「させていただく」これって間違いなの?と急に不安になりました。
ビジネスシーンや目上の人との会話などで、一番多く使っている言葉のような・・・それはまさしく「させていただく症候群」です。
これは大変だぞ! と思い、早速調べてみることにしました。
今回はそんな、使い過ぎると返って無礼な印象を与えかねない言葉 「させていただく」について、何がどう間違いなのか?
「させていただく症候群」にならないために、正しい使い方をご紹介したいと思います。
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「させていただく」は敬語?!使い方のポイント!
「させていただく」 は、「させてもらう」の謙譲表現です。つまり、相手に対して謙遜してへりくだる言葉です。
文化庁の「敬語の指針」 によると、以下の条件を満たすときに使うのが適切とされています。
イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合
たとえば
〇 出席させていただきます
〇 体調が悪いので早退させていただけますか依頼を受けたとき
〇 本日の司会をさせていただきます
〇 僭越ながらご挨拶させていただきます
このように、許可を受けたとき、許可を受けたいとき、依頼を受けたとき、に使うのが適切とされます。
使い方に迷ったときは、このポイントを思い出すと、「させていただく症候群」にはならなくてすみますよね。^^
× 本日お渡しさせていただいた商品ですが
× ご連絡させていただきます
× 拝見させていただきました
これを正しく表現するとどうなるでしょう。
〇 本日お渡しした商品ですが
〇 ご連絡差し上げます
〇 拝見しました
この、「拝見させていただきました」などは、よく耳にするフレーズです。
「拝見する」は「見る」の謙譲語ですし、「させていただく」も謙譲語です。なので、二重敬語になってしまいます。
「拝見いたしました」
これも、「拝見する」と「いたします」が謙譲語なので二重敬語になります。現に私も多用していたので・・・驚きというか、正直、「させていただく症候群」です。
恥ずかしかったです。(苦笑)
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スマートに使って好印象に!
「させていただく」という言い回し自体が間違いだという訳ではありません。
多用しすぎる「させていただく症候群」は稚拙な印象になったり、回りくどい言い方で、かえって
ん゛っ?一体何が言いたいの?!
…となってしまいがちです。
たとえば、プレゼンテーションなどで
これから発表させていただきます
などと言えば、厳しい上司や面倒くさい相手だと
別に、頼んでもいないよ
なんて皮肉に思われたりするかもしれません。
これから発表いたします
と言うほうが、スマートで好印象です。
なので、挨拶や発表など、別に「許可」を必要としない場面ではあまり使わないほうがいいかもしれませんね。
極めつけは、「させていただきたく存じます!」 というフレーズを聞いたときには、さすがの私も「どんだけへりくだるんっ?!」と。(笑)
これはもう、「させていただく症候群」と呼ばれても仕方ないですよね。気をつけたいものです。
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さいごに
何気なくスマホを見ていたときに「させていただく」が特に注意すべき言葉だということを知り、え゛っ!間違いなの? と慌てて調べた私。
今回は、使い過ぎると返って無礼な印象を与えかねない言葉 「させていただく」 について、何がどう間違いなのか、「させていただく症候群」にならないために正しい使い方をご紹介しました。
いかがでしたか。
ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い
イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合
しかし、「許可」や「恩恵」などといちいち確認をして考えるのも面倒ですよね。
そんな場合には、「いたしました」という表現がおススメです。
「いたしました」も「させていただく」と同じく謙譲語ですが、単に自分がすることに対しての表現なので、相手の「許可」や「恩恵」には関係ありません。
あと、私はここであえて「させていただく」とひらがなで書いています。
「させて頂く」と漢字で書くのは間違いです。
「頂く」は相手から何かを貰うときに使う漢字です。動詞+尊敬表現として使用する場合は、「いただく」とひらがなで書くのが正しいです。
日本語は本当に難しいですよね。。。
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